越後長岡 よもぎひら温泉 和泉屋

よもぎひらの日々の出来事 和泉屋のブログ

2013年01月24日(木)

イカピー&タナの上洛日記②

おはようございます。イカピーでございます。

前回予告いたしました通り、五十嵐&棚村のプライベート旅行の模様をお届けしようと思います。
返す返すも旅館ブログの私物化甚だしいことと思いますが、おつきあいくださいませ。

2泊3日の旅の1日目。
午前8:46発の特急列車に乗って、北陸沿いに京都に向かいます。
「上杉謙信の上洛ルートと同じだ!」とテンション上げつつイカピー上洛の旅へ出発です!
乗換え駅の富山で昼食の駅弁を購入。
五十嵐は「ズワイガニ寿司」 タナちゃんは「ブリカマ飯」をチョイス。
電車内で駅弁をいただくのも旅の醍醐味のひとつですよね。

約5時間の電車旅を経て、午後2時すぎ京都駅に到着しました。
P1000092.JPG

温泉旅館のスタッフとしては京都の旅館に泊まって「当地のサービスを勉強してみたい」という気持ちもあったのですが、
今回は神社仏閣などを時間の限りに堪能するのが趣旨のため、宿泊先はビジネスホテルにしました。
ホテルに荷物を置いて、いざ観光開始です!

最初に向かったのは「三十三間堂」
巨大な千手観音の像に、仏教の守り神「二十八部衆」という28体の仏像。
それに風神雷神の2体の他、1000体の観音像が祀られているお堂です。
 1+28+2+1000だから・・・ 1031体!!
三十三間堂.jpg
すごい迫力でした。
そうそう、ここで勉強してきたマメ知識。
千手観音の手って「いっぱいあるけど1000本まではないよなぁ」と思ったことありませんか?
千手観音像の手はいったい何本なのでしょうか?
・・・・・・・
正解は40本。
胸の前で合掌している手が2セット4本。さらに左右それぞれに18本の腕を広げています。
この腕1本につき25の悩みや苦しみを救う事ができるんだそうです。
40本 X 25 
で1000手ぶんの救いをなさる、だから千手観音だとのこと。勉強になりました。
P1000094.JPG
↑お堂内は撮影禁止なので、庭園で一枚。
豊臣秀吉がつくったという「太閤塀」などがあり風情のあるお庭でした。

つづく。

2013年01月20日(日)

イカピー&タナの上洛日記

和泉屋ホームページ、並びに当ブログをご覧くださっている皆様。
大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

年末年始の多忙からはや半月でございます。長らくの無音反省しております。

みなさま方の多くは年の仕事始めでお忙しいこととお察しします。
多くの方が忙しい時期ほど、ヒマになるのが我々観光の商売です。
和泉屋も例にもれず、殊に平日は閑散としております。

そのヒマな日の中でお休みをいただいて私イカピーこと五十嵐と、ブログ部にも参加しているドライバー棚村(通称タナちゃん)
の二人で2泊3日の京都旅行に行って参りました。

これから数回にわたってその足跡をお伝えしていこうと思います。
(新潟の温泉旅館スタッフブログで京都旅行とかいいのかなぁ・・・・まぁいまさらですが)

和泉屋一の体重と食事量を誇る(むしろ恥じるべき) 「戦国時代好き」イカピーと
和泉屋二の身長を誇り、大の日本酒好き  「幕末時代好き」タナちゃん

2人の食べて、呑んで、歴史を楽しんで、と京都を満喫する模様を次回よりご覧いただこうと思います。
よろしければおつきあいくださいませ。

2012年12月23日(日)

年末年始の過ごし方

おはようございます。
クリスマスの予定?もちろん空けてありますよ?
イカピーでございます。
和泉屋 イカピー 冬 - コピー.JPG

先日読んだ、五十嵐が興味を惹かれた記事にこんなものがありました。
「年末年始の帰省をする側と、迎える側のそれぞれの悩み」というテーマです。

小さなお子さん連れの夫婦が、田舎のおじいちゃん・おばあちゃんの家に帰省するというモデルケースで、それぞれの胸の内をアンケートに集計しランキング形式にしたものでした。

まず帰省する若い家族の悩みは
「帰省中、何か手伝いたいけどなかなか言い出せない」
「やることがなく時間をもてあます」
「お土産を買うのに悩む・出費になる」
などなど

対して、迎える老夫婦の立場だと、
「家事を手伝ってほしいけど、お客さんと思うと言いづらい」
「食事のメニューなど若い人や子供向けのものに悩む」
「お土産など高価なものをもらって気を使ってしまう」
「孫にあげるお年玉の相場がわからない」
などなどです。

和泉屋 嫁姑.jpg
それぞれの立場の悩みをみて「なるほど」と思うと同時に
「ちょっと本音を言い合えれば双方解決できることばかりじゃない?」
と五十嵐は思いました。

とはいえ、年に1回か2回しか会わない家族、それも嫁姑の仲であればなおのことその「本音」を言い合うのも難しいことなんでしょうね。
五十嵐は独身なので実感はできませんが (´・ω・`)

さらにその記事には、本音を言うにはちょっと勇気が足りないご家族に向けての提案を続けていました。

まず、高級高価なものになりがちなお正月の手土産を
「どうぞ召し上がってください」と渡すのではなく
「美味しいですので、一緒に食べましょう」と言って手渡す。
こうすれば、相手の気後れも、家事の手間やメニューの悩みも減り一石二鳥です。
24忘新年会料理_R.JPG
次に、滞在が3日4日・・・と長期にわたる場合は、
「思い切って温泉旅行などに誘ってみよう」
という提案。

「いいこと書いてある!」と五十嵐は読んだ瞬間膝を叩きましたね(笑)
旅行となると、当然に出費はかさみますが「やることのない退屈感」「一方的に家事をしている疲労感」から解放され、
一緒に温泉で裸のお付き合いをすれば、言えなかった本音もいいあえることでしょう!(流行のステルスマーケティングってヤツですね)
シニア 混浴.jpg

すでに年の瀬でいきなり旅行計画というのも難しいとは思いますが、
家にずっといるのに飽きてきたら、お誘いあわせの上でちょっと温泉に立ち寄るはいかがでしょうか?
外観 冬.jpg

2012年12月17日(月)

ふくろう

おはようございます。
みなさま衆議院選挙には行ってこられましたでしょうか?
国民の義務と胸に刻みつつも、投票にいけなかったイカピーでございます(反省)
「政治・宗教・野球」を話題にするのはネットの三大禁忌と知りつつも、私の生まれた村の元村長にして、和泉屋を愛用してくださる「あの方」のご当選をここで喜ばせていただきたく思います。

では本日のテーマ。
「ふくろう」という鳥を思い浮かべてみてください。
どんなイメージがわきますか?
夜行性、肉食、「ホーホー」という独特の鳴き声。
かわいい、縁起が良さそう、というプラスイメージを抱く人、
不気味、残忍というマイナスイメージを抱く人もいるかもしれません。

我々のように「和風」を大事にする商売の方々は大半がプラスイメージを持ってらっしゃると思います。

「ふくろう」という語呂に漢字を当て字して
不苦労 → 苦労をしない
福朗  → 良いことが訪れる
福老  → 年をとるとさらに幸福になる
などの意味をもたせ、日本では縁起のいいものとしてきました。
また、夜行性で夜目がきき、聴覚も敏感なことから「先々を見通し、未来を拓く」という象徴にもなるそうです。

ヨーロッパでは、神話に登場する「知性の女神ミネルバの使い」とされ、ふくろう自身も知恵のシンボルといわれているそうです。

続いてはマイナスイメージについて
ふくろうを悪いものと捉える元は中国から伝わったものです。
古来の中国ではふくろうは自分の親の肉を食べると言われていました。
それは親や年長者をなにより大切にする中国の基本である「儒教」思想からは最も忌み嫌われる要因です。
そこから、「恩知らずで残忍な人」とか「能力はあるけど恩知らずな人」のことをふくろうの字を使って
「梟雄(きょうゆう)」
と呼ぶようになったそうです。

前述のように、ふくろうは我々旅館のような「和」を基調にした商売では縁起担ぎに重宝していますし、
家庭教師協会や学者さん達など「知識・知性」を軸にしたお仕事の方もシンボルやマスコットにするケースが多いそうです。

わたしが最初にした質問「ふくろうのイメージは?」についてプラスイメージを持つ人の方が圧倒的だと思います。
逆に、上記のようなマイナスイメージをもつのは戦国史や三国志などの歴史ファンくらいじゃないでしょうかね(^ω^;)

私のような競馬好きにとっては、新聞に「有馬記念」の文字が躍るといよいよ年の瀬を実感します。
この選挙には行けなかったけど、最後の勝ち馬投票券は買いに行きたいなぁ
みなさまも「不苦労」にして「福朗」な年末年始をお迎え下さいませ。

2012年12月09日(日)

戦国時代のミドルネーム②

おはようございます。
全国的な寒波にみまわれておりますが、皆様はお変わりございませんでしょうか?
豪雪への対応に朝から疲労困憊のイカピーにございます。
和泉屋 イカピー 冬 - コピー.JPG

前回お話しした、戦国時代の名前の呼び方の続きです。
前回「戦国時代にはそれぞれ勝手に『どこどこの大将』を名乗って、実権のない役職についていた」というお話をしました。

厳密に言うと、織田信長や後継の豊臣秀吉は朝廷を保護していて、天皇家から役職を得ていたので、織田軍団や豊臣軍団のなかでの「◯◯守」という名前は正式役職として認められるんですが、実際にその土地の支配権を持てたわけではないので、その他の軍団と大差はないんですよね。

前回の話の中で、諱(いみな)というのは特別な意味を持ち、目上の人にしか呼ばせてはいけない名前だと説明しました。
武士として功績をあげたりすると大将から「◯◯守」などのナンチャッテ役職をあたえられるのですが、その役職が付く前にも諱以外の呼び名が必要です。
なので当時の武士には諱の他に、幼名であったり通称が別で親からつけられていました。

以前の大河ドラマで有名になった直江兼続を例にしてみます。
彼は魚沼六日町の生まれで、
名字は「樋口」、幼名が「与六」、諱が「兼続」になります。
それが成人して、与板の直江家に婿養子に入り、「直江・与六・兼続」
さらに功績をあげ上杉家の筆頭になると「直江・山城守・兼続」と名前を変えるわけです。
山城の国というのは現在の京都で当時の日本の首都ですから、上杉家での彼のポジションが窺えるというものです。
さらに豊臣秀吉が彼のことを気に入り「朝廷から許可をとって、正式に山城守と名乗っていい」という許可までもらえました。
上杉軍団内の「京都のボス」から、天下国家の「京都のボス」になったわけです。
前回にも触れたとおり、朝廷からの正式任官というのは名前の重みはずっと大きくなりますが、だからって直江さんに京都をどうこうする権利が与えられたわけではないのです(;´ω`)

五十嵐が先日見てきた映画「のぼうの城」、それぞれの役者さんが戦国時代を表現してらっしゃいました。
中でも私の印象に残ったのが山口智充さん演じる「柴崎和泉守」
ちょっと短期で人情深い猛将を演じる「ぐっさん」
とてもかっこよかったです。
柴崎.jpg柴崎和泉.jpg

そういえば、この柴崎さんも家中きっての猛将で、役職は「和泉守」
われら越後の「和泉守」と共通するところが多いですね。(五十嵐の好みという部分も)
越後上杉を主役にした時代劇で「ぐっさん」演じる柿崎和泉とか見てみたいですねぇ。

2012年11月30日(金)

戦国時代のミドルネーム①

おはようございます。
いつ本格的な降雪が来るかと戦々恐々としておりますイカピーでございます。
イカピー 和泉屋.jpg
(雪が降っても作務衣に羽織スタイルはかわりません。)

先日、友人と一緒に映画「のぼうの城」を拝見してまいりました。
おおよその基礎知識はもっていたつもりでしたが、血縁関係など誤解していた部分もあり、純粋に映画としても大変面白かったです。
機会があれば「埼玉県行田市」の歴史好きの方と語らってみたいですね。
のぼうのしろ.jpg

では、今回のテーマに参ります。
「和泉に分別あらば、越後七郡かなうものなし」
戦国歴史大好きな五十嵐が、その中でも最も好きな武将、上杉謙信の言葉です。
意味は・・・・「和泉屋に思慮分別があれば新潟で一番の宿になれる」・・・とかそんなカンジの・・・

もちろんウソです。内外各所から怒られそうなんで先に謝っておきますm(_ _)m。

本当の意味は、上杉の武将の一人でこれも五十嵐が大好きな「柿崎景家(かきざきかげいえ)」という武将に対して、
「柿崎にもうすこし思慮分別があれば、この越後で最高の武将なんだがなぁ」
と、勇猛だけどちょっと短気で喧嘩早いところのある部下に向けた言葉です。
しかし上杉謙信は部下の柿崎景家のことをなんで「和泉」と呼んでいるんでしょうか?
柿崎和泉守景家.gif
↑↑↑「柿崎景家さん」

これは、この柿崎という武将の公式名「柿崎・和泉守(いずみのかみ)・景家」のミドルネームを呼んでいるためです。

昨今、ちょっとした戦国ブームで、ドラマ・映画・小説をご覧になった方もいらっしゃると思います。
その中で、武将達が名前を呼び合うのに「◯◯のかみ」という名称を使うシーンがしばしば出てきます。

このミドルネーム、戦国時代の役職とニックネームの中間のようなものなのです。
上記の柿崎さんを例にすると、名前の「景家」というのは、諱もしくは忌み名(どちらも読みは「いみな」)といい、親や上司など目上の特別な人のみが口にしていい名前とされてきました。
(最初の例文では上杉謙信は柿崎さんを「景家」と諱で呼んでいい立場なんですが、役職をさらに親しみを込めて略して「和泉」と呼んでいます)
それ以外の同僚や部下が彼を呼ぶときに使われるのがこのミドルネームなのですが、この名前の付け方が微妙と言うか、ちょっと面白いのです。

「和泉守」という役職は「和泉の国(現在の大阪府和泉市一帯)の守護者」という重要な職務です。
しかし、我らが越後の大将である上杉謙信のさらに部下である柿崎さんにそんな権限はありません。

というか、柿崎さんが大阪に行ったことあるかどうかすら怪しいです(・ω・;)

この「◯◯守」という役職は鎌倉時代に設定された律令制という法律に基づき、本来は文字通りにそれぞれの国の守護者・大将という意味を持っていました。
しかし戦国時代になって、それぞれの国が自治権を主張するようになると、その鎌倉時代の風習を真似て自分の部下に「◯◯守」と勝手に実権のない役職を割り振るようになりました。
なので、武田信玄の軍団のなかにも、織田信長の軍団のなかにも「美濃守(岐阜の大将)」だの「筑前守(福岡の大将)」だのという役職を割り振られた人達がたくさんいるわけです。

言ってしまえば「キミはうちの軍団内での大阪のボスって設定ね」というゴッコ遊びみたいなものなんです。

意外にいいかげんというか、お茶目な役職の決め方ですよね(;^ω^)

次回に続きます。

2012年11月19日(月)

ご年配の方への②

おはようございます。
1週間ほど風邪に苦しめられたイカピーでございます。
今回の風邪は長引きますゆえ、皆様もお気を付けあれ。

まずは久方ぶりに頂戴したコメントの返信をば。
>手田さん
お久しぶりでございます。
お察しの通りの冷え込みと、ご憂慮頂いた通りの体調不良に苦しんでおりました(; ・ω・)
また機会がございましたら和泉屋へお越しください。今度はお子様も一緒にお会いできると嬉しいです。

前回、五十嵐が日経新聞の記事を見て、ご年配の方々により喜んで頂くために、
どんなことができるか考えてみたというお話をいたしました。

和泉屋では現在、料理の量を少な目にして料金をお安くしたご年配向け企画「すこやかプラン」というものを行っております。
こちらはこちらでご好評をいただいているのですが、
ただ「ご年配向け=安価」という方向でなく
「おじいちゃん、おばあちゃんが、ちょっと高額でも喜んでもらえるようなサービス」
「たまには贅沢をしたい!という欲求を満たせるような企画」
というものを提供できないものかと、不肖五十嵐は愚考いたしました。

これまで私たちは宿泊プランを考える際、
女性向けプランなら、若い女性スタッフに、
ご夫婦向けプランなら、既婚のスタッフに、
ファミリー向けプランなら、小さな子供のいるスタッフに・・・・
と、それぞれどんなサービス特典があったら嬉しいかを聞いて企画を練ってきました。

しかし今回は和泉屋スタッフにそれほど高齢な者もおりませんので、どんな物が喜ばれるのか悩んでいます。
例えば、
「足の悪い方のために自宅までお迎えに伺うサービス」
「朝食のバイキングで料理をとってさし上げるサービス」
「地元観光をスタッフがガイドするサービス」
・・・・とまぁ実現可能かどうかはともかく、五十嵐が思いつくところではこんなところでございましょうか。

そこで、お願いでございます。
ご高齢の方を中心に、そのご家族の方々でも、
「ちょっと料金が高額でも、こんな年配向けサービスがあったら嬉しい」
というものがございましたら、このブログのコメントでも、直接お越し頂いた時にでもお聞かせいただきたいと思います。
和泉屋の一層のサービス向上のため、ご協力ください!

まぁ本音を言えば、和泉屋の利益のためというより、個人的におじいちゃん達が喜ぶことを知りたいという興味の方が勝るのですけれども(^ω^;)

2012年11月06日(火)

ご年配の方への①

おはようございます。
和泉屋のリレーブログ、今回はイカピーの番でございます。

五十嵐は日経新聞の連載小説や交友抄などの文化欄を読むのを毎朝の楽しみにしているのですが、先日珍しく一面の経済欄に興味を惹かれる記事があったので拝読しました。

その概要は
「今、日本人の購買力を年代別に分けると、40~60歳の壮年層と60歳以上の老人層がほぼかわらず、遠からず老人層がトップになるだろう」
「老人の方たちはお金を持っているが、老人対象の物が少なく、老人方はお金を持て余している」
「日本の製造業は老人向けの商品開発をするよりも、アジア諸国に廉価な商品を提供することに腐心している」
などなどです。

恥ずかしながら告白しますと、私は退職をなさり年金生活をされているご年配にそこまで金銭的な余裕があると考えていませんでした。
それが我々のような若年層はもとより、社会的地位があり、最も収入の高いと思われる壮年世代を追い抜かんほどの潜在的な金銭力があると聞いて、目から鱗が落ち、己の偏見を深く恥じ入りました。

そこで五十嵐が思ったのが「旅館業としてご年配の購買欲を満足させられないか」ということです。
上記の記事にあった通り、老人向けの商品が売れるとわかっていても、他国の若者向けに安い商品を大量販売したほうが利益になるというのが製造業の状況だそうです。
しかし我々旅館はお越し頂ける人数に限りがある為、薄利多売は目指すべきところではありません。

次回へ続きます。

2012年10月31日(水)

Trick or Treat

本当に長らくの無音を失礼いたしました。
イカピーでございます。
イカピー 和泉屋.jpg
無沙汰の理由は多々ございますが、お客様からの「最近どうしたの?」「楽しみにしてるんだけど」というお声から再び筆を執る気持ちになった次第にございます。

「 Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」
とある行事でつかわれる言葉なのですが、ご存知でしょうか?

日本でもじょじょに浸透してきている、ハロウィンという秋の行事で聞かれる言葉です。
オバケや怪物に仮装した子供たちが
「 Trick or Treat(いたずらされたくなければ、お菓子をちょうだい)」
と各家庭を廻り、もらったお菓子を集めてパーティをする・・・と日本におけるハロウィンの行程はこんなところです。

この行事の起源は古代ヨーロッパの「ケルト人」という人たちの文化だそうです。
ケルト人にとっての1年の始まりは11月1日で、10月31日はいってみれば大晦日にあたる日だったそうです。
その1年の始まりには、死者の魂や精霊がこの世に現れると言われていました。
日本でいうなら「盆と正月がいっぺんに・・・」というところですね。

ただ日本のお盆のように死者の霊を歓迎するのではなく、恐ろしいものと考えていたため、11月1日の前夜に魔除けの行事をしていました。
カボチャやカブを恐ろしい顔の形にくりぬき、なかにロウソクをいれたもの、「ジャック・オ・ランタン」に火をともし、怪物の仮装をすることで、死者の霊や精霊たちに「もっと恐ろしいものがいるから近づくな!」と威嚇する行事が元になったんだとか。
(調べてみると、もっと厳密な期限はあったんですが生死感や宗教観にいろいろ隔たりを感じたのでパスします(;´∀`))
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ハロウィンと言う言葉は、キリスト教で11月1日を聖人の日「Hallows(ハロウズ)」と呼び、その前夜に行われたイベントなので「HallowsEve(ハロウズイヴ)」それがなまって「ハロウィン」になったと言われています。
ただし、誤解してはいけないのが、このイベントはキリスト教とは無関係ということです。
(これも詳細は割愛します。宗教観をネットで語るのはタブーですよね(;´ω`))

元はちょっと怖い行事だったものが、アメリカなどを経て日本にくるころには子供を中心にした楽しいイベントに変っていったんですね。

そうそう、日本では子供向けイベントの解釈で「Treat」を「お菓子をちょうだい」なんて訳していますが、元の意訳に近づけると「いたずらされたくなければ、おもてなしをしなさい」という意味になるんだとか。
「おもてなし」と聞けば黙っていられない、我ら旅館業であります。

精一杯の「Treat」を用意してお待ちしております故、どうか「Trick」の方は平にご容赦くださいませ。

2012年07月25日(水)

うなぎの日

おはようございます。
先日会社で行われた健康診断にて非常な現実を突き付けられた失意のイカピーでございます。
この体型を見れば、さもあらんというところなのですが・・・・・

突然ですが、日本史の問題です。
Q 平賀源内が発明した物を挙げなさい。

正解はのちほど。

この季節になるとスーパーやコンビニで「土用の丑の日 ウナギの予約受付中」なんてポスターを良く目にします。
ウナギが一番おいしい旬の時期は晩秋から初冬。
なんでこの夏の時期にウナギを食べるのが一般化したのでしょうか?
初ウナギ.jpg

諸説ある中で一番有名なもの紹介します。
江戸時代にあるウナギ屋さんが、夏場はウナギの味が落ちるし鮮度も落ちやすく売れないと悩んでいました。
なんとか夏場にウナギを売る方法がないかと、町で有名な知識人である平賀源内さんに相談にいきました。すると・・・
「丑の日は『う』の文字で始まる食べ物を食べると夏負けしないと言われている。ウナギには夏負けしない栄養もあるからそれを宣伝するといい」
とコンサルティングを受けました。
町の人たちも平賀源内が言うなら間違いない!と夏場のウナギは大ヒットしたそうです。
それ以来、そのウナギ屋さんに限らず「夏場の土曜の丑の日にウナギを食べる」という習慣が一般化したそうです。
現在は養殖技術や保存技術も向上し、夏場でも美味しいウナギがいただけますしね (`・ω・´)

うまい!!.jpgマナミうなぎ.jpgウナギうれしい~.jpg
イカピー以外のゴルフ部メンバーで美味しいウナギ屋さんに・・・の一幕 orz
最近仲間外れ多い・・・(´・ω・`)

さて、最初の問題の解答です。
一般的に平賀源内さんの発明品として有名なのは、現在の電気のもとにもなったといわれる「エレキテル」ですよね?
でも実はこのエレキテルはオランダで発明され、壊れた者が日本に持ち込まれたものを平賀源内さんが『修復・製造』したものなので、
正しくは彼の発明ではありません。
彼が発明したものには「火浣布(石綿・アスベスト)」や「竹とんぼ」なんていうものが挙げられます。
この「夏場のウナギの日」という文化も平賀源内の発明と言っていいんじゃないでしょうか?

みなさんも、栄養のあるものを食べて夏場を乗り切りましょう!