新年明けましておめでとうございます。
「女将にかわりまして」とか「スタッフを代表致しまして」
など大仰なことの言えぬ小心者のイカピー。
あくまで個人として新年のご挨拶を申し上げます。
年末年始に忙しくさせて頂く仕事に就いてから親類付き合いなども希薄になりました。
私の場合はお年玉をあげる相手とてなく、さほどの出費のない年越しでございましたが、皆様はいかがでございましょうか?
先日、NHKさんの番組だったかと思うのですが、拝見して興味をそそられる話がございました。
テーマは「節約術」
主にご家庭の奥様向けの、家計のやりくりを助ける節約アドバイスの番組でした。
独り身の五十嵐は、自分の収入を自由に使える身ですし、
日頃、節約に心を砕くこともございません。
ですが、その番組で紹介していたその手法・・・というよりは考え方に感銘を受けました。
まず番組内で奥様方に推奨していた話を、多少うろおぼえながら説明いたします。
・日々の買い物のレシート・領収書を保管しておく。
・定期的にそのレシートを
①日々の生活に必要な食品や消耗品などの「必要」
②これは必要なかった、無駄遣いだったという「浪費」
③これを買ったことで自分の成長や向上につながったという「投資」
に分別する
・「浪費」に分けられたものを意識し、今後は似たようなものを買い控えるように注意する。
と、以上のような内容でした。
買うとき、買ったばかりの時には気づきづらい不用品を、後に冷静に見つめ直そう。という趣旨のことでした。
これも頷かされる話ではありましたが、五十嵐が興味を示したのは③の「投資」という分類です。
例えば、参考書や学術書などの購入は自分自身の知識となり身になるものです。
これは文句なく「自分に対する投資」と言って良いでしょう。
しかし、その番組の中では、とあるご家庭の奥様の買い物レシートを例にあげ、
奥様が自分で食べるために買ったお菓子は無駄な「浪費」と反省しながら、
旦那様の好物のプリンの購入を、お仕事の活力のため、旦那様への「投資」と分類していらっしゃいました。
似たようなものでも、自分の判断で「浪費」と「投資」に分類して良いとのこと。
言い換えれば、全てのものを「無駄」と断じることも、自分に必要なものだったと理屈づけても良いということになります。
ここが五十嵐が一番興味を惹かれたところです。
私は「使ってこそのお金」という主義で、他人に迷惑をかけない範囲の浪費は悪いことではないと考えています。
この番組を見て「ひとつひとつの買い物の意味を考える」という過程に意義を感じました。
ほとんど浪費と思われるもの、無駄に近いものに「これが自分にどういう影響をあたえた」と意味を持たせることで買い物の意義が増すのではないでしょうか。
例えば、浪費の代表格にして、他人に文字通り煙たがられる存在「煙草」
私も少量ながら喫煙の習慣がございます。
世間一般に「百害あって一利なし」と蔑まれる品も
「この1本を吸うことで気持ちが落ち着いた」
「喫煙で冷静になったから安全運転に努められる」
など自分勝手な理論を振りかざして良いのだと思います。
(あくまで買い物をする上での観点ですので、非喫煙者への配慮は忘れずに(; ・`ω・´)
そうやって、様々なものに前向きな意味をもたせることは、思考や精神衛生にも良いこと・・・
昔ななめ読んだ「脳内革命」にそんなことが書いてあった気がします。
そして我々「サービス業」
形のないものにお金を払っていただく商売でございます。
お来しいただいたお客様に「時間とお金を浪費した」と思われるようではいけません。
「和泉屋で温泉に入りくつろぐことは、自分に対する投資」
お客様にそう思っていただけるサービスを目指したいと思います。
あらためまして、2014年も和泉屋をよろしくお願い申し上げます。
と、これまた個人的なご挨拶を以て締めさせていただきます。
今年も足湯、来て頂けますか?
初雪しかまつりに行きます!