おはようございます。
全国的な寒波にみまわれておりますが、皆様はお変わりございませんでしょうか?
豪雪への対応に朝から疲労困憊のイカピーにございます。
前回お話しした、戦国時代の名前の呼び方の続きです。
前回「戦国時代にはそれぞれ勝手に『どこどこの大将』を名乗って、実権のない役職についていた」というお話をしました。
厳密に言うと、織田信長や後継の豊臣秀吉は朝廷を保護していて、天皇家から役職を得ていたので、織田軍団や豊臣軍団のなかでの「◯◯守」という名前は正式役職として認められるんですが、実際にその土地の支配権を持てたわけではないので、その他の軍団と大差はないんですよね。
前回の話の中で、諱(いみな)というのは特別な意味を持ち、目上の人にしか呼ばせてはいけない名前だと説明しました。
武士として功績をあげたりすると大将から「◯◯守」などのナンチャッテ役職をあたえられるのですが、その役職が付く前にも諱以外の呼び名が必要です。
なので当時の武士には諱の他に、幼名であったり通称が別で親からつけられていました。
以前の大河ドラマで有名になった直江兼続を例にしてみます。
彼は魚沼六日町の生まれで、
名字は「樋口」、幼名が「与六」、諱が「兼続」になります。
それが成人して、与板の直江家に婿養子に入り、「直江・与六・兼続」
さらに功績をあげ上杉家の筆頭になると「直江・山城守・兼続」と名前を変えるわけです。
山城の国というのは現在の京都で当時の日本の首都ですから、上杉家での彼のポジションが窺えるというものです。
さらに豊臣秀吉が彼のことを気に入り「朝廷から許可をとって、正式に山城守と名乗っていい」という許可までもらえました。
上杉軍団内の「京都のボス」から、天下国家の「京都のボス」になったわけです。
前回にも触れたとおり、朝廷からの正式任官というのは名前の重みはずっと大きくなりますが、だからって直江さんに京都をどうこうする権利が与えられたわけではないのです(;´ω`)
五十嵐が先日見てきた映画「のぼうの城」、それぞれの役者さんが戦国時代を表現してらっしゃいました。
中でも私の印象に残ったのが山口智充さん演じる「柴崎和泉守」
ちょっと短期で人情深い猛将を演じる「ぐっさん」
とてもかっこよかったです。
そういえば、この柴崎さんも家中きっての猛将で、役職は「和泉守」
われら越後の「和泉守」と共通するところが多いですね。(五十嵐の好みという部分も)
越後上杉を主役にした時代劇で「ぐっさん」演じる柿崎和泉とか見てみたいですねぇ。
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