おはようございます。もしかして:花粉症予備軍?なイカピーです。
ちょっと鼻がムズムズしてきました(´・ω・`)
札幌のトラさんコメントありがとうございます。
北海道ではアイヌ語が今も息づいているんですねぇ。
五十嵐の苗字の話の続きです。
紀元の頃から、現在の新潟県三条市近辺を治めてきた五十嵐一族でしたが、
「いいくにつくろう」鎌倉幕府の時代には源頼朝から直接、この地域の領主として任命されたといいます。
そのころの昔話をひとつ。
領主の五十嵐の家に美しい娘がおりました。
両親ともその娘をとても大切に育てていました。
娘が年頃に育ったある時から、その娘の所に毎晩謎のイケメンが通うようになったといいます。
そのことを知った両親は「大切な娘を!」と激怒するかと思いきや、夜な夜な通ってくる男がいい男なので容認ムード。
ただ知らないふりもできないと、母親が娘にその男の素性を尋ねると「名前も住所も教えてくれないの」と娘は答えました。
いくらいい男でも正体不明の男とつき合わせるわけにはいかないと母は作戦を考えます。
次の夜に現れた時に、男の服の端っこに針をつけて長い糸を縫い付け、その糸を追跡しようという作戦でした。
さっそく娘は作戦を決行。
男が帰った翌朝にその糸をたどって追跡すると、「院内の淵」と呼ばれる沼のところで糸が途切れました。
なぜ沼で糸がなくなったんだろう?と娘が考えていると、その沼から龍神が現れました。
「見つかってしまったら仕方ない。これまでお前に会いに行っていたのは私だ」
自分のところに通ってきたいい男の正体が龍神だったと知ってビックリする娘にさらに続けます。
「お前の体には私の子供が宿っている。私の形見だと思って育ててくれ。私はお前に刺された針から毒が回ってもう長くないようだ・・・」
どこからツッコめばいいんだろう(笑)
いきなり神様の子供をご懐妊とか告げられるのもビックリですが、服の袖に付けた縫い針が実はダイレクトに龍神様の肌に刺さってたのもビックリ。
さらにその針のせいでもうすぐ龍神様死んじゃうとか・・・・龍神様よわっっっ!!
それから数か月後、その娘に子供が生まれました。
元気な男の子だったのですが、その子はなんと脇腹に3枚の鱗がついていたのです。これは龍神の子供の証?!
その子は「五十嵐小文治(こぶんじ)」と名付けられ、スクスクと成長していきました。
四十五人力といわれる豪傑として称えらえ、地元を荒らしていた山賊を退治するなどの活躍をしたといいます。
百人力っていうより具体的な数字がリアルですね(・ω・;)
彼が力試しに杉の木に向かって石を投げたら、杉の木にめり込んだという伝説があり、その杉の木が三条市の五十嵐神社に現存しているそうです。
よくある昔話ながら、娘のところに夜這いに通う男を親が容認したり、神様が縫い針で死んだりと微妙にツッコミたくなる昔話でありました。
フィクションでもそのモデルになるような人が先祖にいたんだとしたらちょっと誇らしいですね。
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